■くらたの初ヒッチ(3)

八王子→入間
初ヒッチ

駅で合流→とりあえず道の駅まで移動!


15:30の現状



まだ何もしていないのに


既にテンションMAX。



この気持ち、なんていうんでしょうか。

高校受験のときのようなどきどきと不安。

どうしよ…拾ってくれるかな…


ていうかむしろ拾われちゃったらどうしよう?!

何?何はなすの!?






そんなおどおどしているくらたをつれてりえが画用紙を掲げ、
私はおどおどしながら親指を立ててみる。


道端でおどおど指を立てている女子とニコニコ画用紙を掲げる女子。


道行くドライバーがコレ、めっちゃびっくり顔で見てきます。


あまりにみんなびっくりされているので


なんか逆に面白くなってきた。

いたずらじゃないですよ−!


10分ほど経って、「とまんないねー」とか言い始めたころ、

急に肩をとんとん、ってされて

振り返ると

「のせてあげるよ」




初ヒッチきたぁああああーーーー!!!!!!!!!


乗せてくれたのは

とび職人のややこわそなお兄さん。

私は極度の緊張状態て、

お兄さんは「ヒッチハイクすごいですねー」とかって普通のこといってたのに、
音楽が流れるたびに「この曲なんでしたっけ!」と何度も何度も何度も何度も聞く。

ソレ今どうでもいいじゃん…??

なのにとび職のおにいさんは、きちんと答えてくれてて、しかも結構趣味が良かった。

よく乗せてくれましたね!とかってゆったら

「いや、少しでも役に立てれば俺は…」ってゆっていてノックアウト!!!怖そうだけどいいひとーーーーー!!!!

甘いもの好きですか?と聞いて饅頭をあげた。
「やった!」って嬉しそうに言ってくれた。

超いい人だった。

やったの言い方がまた可愛かった。


とびのお兄さんの「やった!」に味をしめて乗せてくれた人にお菓子を配ることにする。ミニストップでお菓子を買占め。イチゴパフェがおいしそうで、イチゴパフェーイ☆とかっていっていたらその言い方がなんか気に入ってしばらく連発する。

イチゴパフェーィ☆(フェの部分だけ渋く言う)

でもプリンパフェを食う。
こんな寄り道が学生ぽくて幸せ、と思う。



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