■くらたの初ヒッチ(2)

火事場のどさくさにまぎれて逃走したくらたは、でかいザックを背負ってバスに乗り込みます。

平日の昼間、バスのお客さんは私一人。
でかいザックを背負ってるわたしに運転手のおっさ…おじさんが話しかけてきます。
「でっかい荷物だねぇ!山かい!」

いえ、違います。

と言っておじさんをひかせるのはとっても申し訳なく、そもそも初めてのヒッチハイクに行くということを説明することが出来ず、
「あ、ハイ!」

さわやかに嘘をつく。

大人になるっていやよね。

乗り換えた電車の中でもでかいザックはやっぱりチラ見の的。
もともと山登りだったのででかいザックが視線を集めるのには慣れてるんだけど、ひさしぶりに都会の冷たい視線を感じて、快感を感じる。

ともあれ
14:30りえに合流!!!







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